仕事も普通にこなし、覚えも遅い方ではなく、そつなくこなすタイプだったと思います。
リーダー的な役職につくのも早く、おそらく低い評価ではありませんでした。
そんな感じでしたので、当然出来ない人を下に見て、上司や先輩にも素直に「ハイ」と返事はせず、おそらく扱いにくい存在だったと思います。
できない先輩に対しては「なんであなたの言うこと聞かなきゃいけないの?」なんて考えて、話すら聞いていませんでした。
その時、直属の上司にこんなことを言われました。
「おまえはこの仕事をする上で、才能はあるかもしれないが仕事と周囲に対して心がない。上司、先輩、後輩、同僚、お客様、取引業者、周囲全ての人に感謝する気持ちと恩に報いる気持ちがなければ、この仕事を続けていくことは出来ないよ」
当時はその言葉の意味を、きっと半分も理解していなかったと思います。
あれから15年以上経過し、今はその意味が良く理解できます。
そして私は転職しましたが、あの時にそう話して下さった元上司は、今はその会社で取締役になられているそうです。
たくさんの人に助けられて今があります。
周りのことを否定するのではなく、肯定することの方が重要です。
人の悪いところではなく、良いところを全員で見るようにすれば、きっと良い職場になると思います。
そんなことを考えながら毎日を送っております。
実川 浩二